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割り切り

バツイチのヨシコさんと割り切りで会った。
髪にメッシュを入れたおしゃれな印象のヨシコさんは、僕よりも8つ年下。20代の頃に結婚して、30代で別れたと言う。
今は、昼は近所のコンビニでバイトをしていて、夜はこうして割り切りでお小遣い稼ぎをしている。
「当時から、旦那に隠して割り切りはやっていたの」
1回戦を終えた後、ヨシコさんはベッドの上で胡坐をかくと、テーブルから取った灰皿を股間に置いて、煙草に火をつけた。
ただし、旦那に隠れて割り切りをやる背徳感はなかったそうだ。
「ぶっちゃけ下手だったんだよね。私に子供ができなかったのは、旦那が下手くそだったからと思いたい」
そう言って、ヨシコさんはあっけらかんと笑った。
違う男に抱かれることで、自分の中の女性の欲求を満足させていたらしい。そして、その習慣は、独身となった今でも続いている。
「もう結婚する気はないなあ」
と、ヨシコさんが紫煙を上げながら語ってくれた。
「独り暮らしに馴れちゃうともう抜け出せないね。私、女だけど、心根は男なのかもしれない」
LINEでわりきり
僕はあおむけに寝転がりながら、そう語るヨシコさんのきれいな背中を見ていた。
貯金が減ってくると、趣味と実益を兼ねて、割り切りで男と寝る。懐も股間もそれで満足するそうだ。
ヨシコさんは、首だけこちらに向けて僕の顔を横目で見た。その目がちょっと寂しそうに見えた。
寂しい女のきれいな背中を見て、僕のモノが再びせせり立つ様を感じていた。
口ではそんなことを言っていても、やはり男にすがりたくなる時があるのではないか。彼女が割り切りを続けているのは、性欲やお金のためだけではない気がする。
独りで船に乗って人生という大海を愛で漕ぐ女にも、寂しくなる瞬間がある。僕は、寂しい女の一夜限りの波止場。
そんな演歌みたいなことを考えながら、僕はヨシコさんが煙草を吸い終えると同時に背後から抱きしめた。
そして、ヨシコさんも僕のいきり立ちに気付いたらしく、そっと手で握ってくれた。
僕は、彼女に体を重ねながら、なぜ旦那と離婚したのか聞いてみた。
すると、彼女はあっさりと答えた。
「女子高生と割り切りしてやがったから」
お金が欲しい
愛人契約